配線ダクトは電線を保護したり整理するために使用する電線ダクトのことで、断線を予防するために使用されています。

特徴としては側面に設けられたスリットがあげられます。このスリットから任意の場所に電線を引き出したりすることが可能で、配線の環境によって適切なサイズにカットして使用します。主な用途としては、配電盤や分電盤など電気を安全に供給するための施設に使用されています。そのほかの用途としては、天井に照明器具を設置するためのレールで、専用の器具を使うことで照明器具の位置を簡単に移動することができ、電気の配線を別に用意しなくても良いというメリットがあります。

近年は市販で決まった長さの配線ダクトが簡単に手に入るようになっていますから、家庭でも壁に穴を開けることなく、照明器具を設置することができます。配線ダクトは1500ワットまで電気を流すことができます。より大きな照明器具を設置するためには、配線ダクトを分ける必要がありますから、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。

配線ダクトは各メーカーでも規格は共通となっていますから、メーカーが異なっても取り付けることができます。ただ調光が可能なレールに蛍光灯の電球を使用した器具は取り付けることができませんから、注意が必要です。この場合たとえ点灯したとしても、スポットが故障する原因となりますから、メーカーは問わず調光タイプのレールに蛍光灯電球は使用しないようにしましょう。